版築仕上げ
このページでは、昔からある土を突き固める版築仕上げ・疑似版築仕上げと、左官の鏝塗りで版築仕上げに似た風合いを出す塗り版築風仕上げを紹介します。
■版築仕上げ
版築とは
版築とは、板枠の中に土を流し込み突き固め、層を重ねて作る仕上げのことです。
日本でも古くから使われており、奈良の法隆寺の築地塀も、版築工法が使われています。
版築施工手順
@まず、板で型枠を作り、そこに土を流し込んで突き固めていきます。
A板の高さまで土を突き固めたら、またその上に板枠を組んで土を流し込んで突き固めるというように、上へ上へと必要な高さまで同様の手順を繰り返していきます。
B日にちを空けてから型枠をはずせば版築仕上げの完成です。後は外気に当てて乾燥させます。
版築施工事例
自社による版築施工事例を紹介します。
新築住宅一部内外壁(滋賀県近江八幡市)
アートオブジェ(福井県三方町)
■疑似版築仕上げ
躯体の上に、厚み30〜50mm程度で、版築同様型枠に土を流し込んで仕上げます。
施工例
新築寺院の塀を版築で施工しました。
花壇も版築で仕上げています。
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■塗り版築仕上げ
上で紹介した版築仕上げは、1段1段土を突き固めていくため、味わいがある分、非常に手間と費用がかかります。
そこで、型枠に土を流し込んで突き固める従来の版築の方法ではなく、左官の鏝塗りで版築風に層状に仕上げる塗り版築仕上げがあります。
「塗り版築風仕上げ」は、色・表面の仕上げ方法など、様々なバリエーションが可能です。
※塗り版築仕上げは、従来の型枠流し込みの版築とは仕上げの風合いが違います。
塗り版築施工例
喜聞堂/art space余花庵(t:2〜3mm仕上げ)
塗り版築仕上げサンプル(t:10〜20mm仕上げ)
※クリックすると拡大写真が見れます。
(参考)
版築ではないですが、R型の形を層にした仕上げもあります。
R型の層の壁
■版築の施工価格
版築の施工価格は、仕上げ方法によって下記の3種類に分かれます。
塗り版築仕上げ(鏝塗 厚み2mm〜15mm) |
\15,000円〜/u |
躯体(RC・CB等)は別途です。
鏝塗りのため、従来の版築とは仕上げの風合いが違います。
疑似版築仕上げ(型枠・流し込み施工 厚み30mm〜50mm) |
\35,000円/u〜 |
躯体(RC・CB等)は別途です。
版築仕上げ(型枠・流し込み施工 厚み150mm以上
断層:100mm以上) |
\55,000円/u〜 |
※各工事単価等は目安の施工価格となります。下地処理・諸経費は別途となります。
また、その他意匠・役物施工等により、別途費用が必要になります。
遠方での出張工事の場合は別途経費・諸費用がかかります。
版築の施工をお考えの際は、御見積いたしますので弊社までお問い合わせください。
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